

親の育て方の責任割合〜子育てプレッシャーに潰されないために
■ 子どものことで、自分を責めてしまう前に… 子どもが大きくやらかした時や、何もかもうまくいかない時、挫折や失敗経験から立ち直れずに苦しんでいる時……。 毎日一生懸命に子育てをしている人ほど「私の育て方がよくなかったのだろうか」と、自分を責めてしまいがちではないでしょうか(...
2023年11月14日読了時間: 10分


登校しぶりの工夫「お休みチケット」
以前のBlogの追伸欄や、発達ナビのコラム記事でも触れたことがあるのですが、反響も大きかったようですし、うちの登園・登校しぶりの工夫「お休みチケット」システムについて、改めてもう一度詳しくお伝えしますね。 ■ 登校しぶり・不登校は環境の段差に注目...
2023年8月26日読了時間: 6分
「勉強のできない子」が、できる子になって起きたこと
発達障害のある長男。中学受験勉強はやってよかったけど…… 発達障害のある子の中学受験勉強は、 "その子にとって過剰な負担にならないなら" …という条件付きで私は大賛成です。 うちでは、その子に合った校風の 私立中高一貫校 に進学できたことで「障害」という言葉を意識しなくなったし、受験勉強を通して、脳の回路がつながっていく感じとでも言うのか……知識をつなげて思考力を鍛える頭の体操がそのまま学習面での療育になっていたようで、結果に関わらず、その後の学力向上にもつながったと思いますし、子ども達も口を揃えて「やってよかった」と言います。 でもね、今、中学受験を検討されている凸凹親子さんが、本格的に受験勉強を始める前に、心の片隅に留めておいてほしいことがあります。 こんなこと言うのは本当に心苦しいのですが……。 それは……それまで小学校のクラスで 「できない子」だった子が急にできるようになると、いじめに遭う可能性がある ということ。 とりわけ、受験勉強に関しては、LD(SLD/学習症/学習障害)や、そのグレーゾーンの傾向があって、今までの成績があまり良くな
2023年5月31日読了時間: 9分


【第10回】期待される役割(役割期待)
画像生成アプリ:AIイラスト ■ 「空気」には何が含まれるか? 【第9回】 では、その空間独自の性質である「空気」についてお話しましたが、では、その「空気」は一体何からできているのでしょう? 「そんなの、酸素とCO2と…」なんて理系さんは思うかもしれませんが(ちなみに、空気の8割は窒素だとか)、ここでは、私自身の経験と体感から成分分析すると…… 空気の主成分は気体……いえ、「期待」です。 うまいこと言った! 例えば、クラスで文化祭の出し物を決める際、誰からも意見が出ずに重苦しい空気が続いて、もう帰りたい……なんて時に「そろそろ〇〇さんが手を挙げて、なんか言ってくれるハズ」なんて内心誰かに期待したり、逆に、そういう行動を自分が期待されている空気を感じた経験はありませんか? うちの長男は、こういう役目が回ってくることが多いようですが、この場合、彼は「アイデアマン」または「空気を壊す人」の役割を期待されているのでしょう。 そして、彼がいいアイデアを出して採用されれば、達成感を感じたりほっとしたりするけれど、アイデアが思いつかなかったり却下されたりする
2023年5月22日読了時間: 8分


【第9回】個性と環境3〜空気と器のキャパシティ
【第7回】 ではタテ軸である時代、 【第8回】 ではヨコ軸である場所と、個性との関係性について考察してきました。タテ、ヨコと来たら、今回は奥行き……つまり、空間の話です。 自分が今現在いる環境の 「空気と器のキャパシティ」 について、少し客観的に見てみましょう。 画像生成アプリ:AIイラスト ■ 「空気」って、そもそもなんだろう? みなさんは、今年のクラス、どうですか? 4月の新学年でクラス替えがあって、GWが終わる頃にはそのクラスの雰囲気が出来つつあるのではないでしょうか。おとなしい子が多めの落ち着いたクラスや、パリピ中心でノリが良いクラスもあれば、中にはバトルロワイヤル風の殺伐としたクラス……なんて場合もあるかもしれませんね😅 🤔クラス替えで居心地が良くなったり、悪くなったり クラスの雰囲気と自分の個性との相性によって、居心地が良かったり、悪かったりするのではないでしょうか。 例えば、うちの次男・〇次郎は聴覚が敏感なので、にぎやかなクラスに当たると負担が大きくて、体調を崩しやすく欠席が増えてしまう傾向があるのです。 でも、逆にみんなでワイ
2023年5月14日読了時間: 7分


【第8回】個性と環境2〜「世界に一つだけの花」はどこに咲くのか
【第7回】 では、 個性と環境の関係性は、時代と共に変化していく ということをお伝えしましたね。これは、個人と環境の、いわば「タテ軸」の関係性です。 今回は、今、現在進行形で私達の身に起こっている、環境との「ヨコ軸」の関係性について、考えてみましょう。 つまり、 今、その人がどんな環境で生きている or 生きていくのか 、という 「場所」について です。 ■ 「世界に一つだけの花」はどこに咲くのか 画像生成アプリ:AIイラスト SMAPの名曲「世界に一つだけの花」 『世界に一つだけの花』というSMAPの名曲があります。 "No.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one" というフレーズが印象的な、言わずと知れた20年以上前の大ヒット曲ですね。 私のような親世代には懐かしい歌ですが、皆さんにも合唱コンクールや応援歌、運動会の入退場曲やイベントのテーマソングなど、なにかと馴染み深いのではないでしょうか。( ※1 ) その歌詞では、1人ひとりの個性を”世界に一つだけの花”にたとえ、「誰もが特別な存在なのだから、自分の個性を大切に生きてほしい
2023年4月25日読了時間: 7分


【第7回】個性と環境1〜変化する時代
【第6回】では、環境と適応について お伝えし、また、このブログでは、 個性 =生まれながらの凸凹や、環境の影響などを合わせて形作られていく、その人らしさ 環境 =その人が今生きている場所(家、学校、地域、部活や塾、ネットなど) 障害 =人と環境との間にある、努力では乗り越えられない壁 適応 =環境に合わせて生きていくこと …といった意味で、これらの言葉を使ってきました。 ■ 個性と環境の関係性について 今回からしばらく、その人を取り巻く 環境 と、それぞれに 個性 のある1人の個人との 関係性 について、じっくり考察していきましょう。 画像生成アプリ:AIイラスト 【第5回】 で、私は近視なので、メガネがなければ障害がある状態となり、メガネがあれば障害がない状態となる…といったお話をしました。 では、私が仮に、メガネが発明される13世紀以前の時代に生まれていたらどうでしょうか。 👉考察:マンガ「Dr.STONE」の眼鏡の発明と障害考 例えば、人類が石化して文明がリセットされた、 マンガ「Dr.STONE」 の原始文明の時代だと、視力が弱いと自分
2023年4月17日読了時間: 6分


【第6回】環境と適応・不適応・過剰適応
【第5回】では「障害」という言葉について 少し考えてみましたが、もうひとつ、10代の自分の個性について知りたい凸凹さんに覚えておいてほしいキーワードがあります。 それは 「適応」 という言葉です。 ■ 「適応」とは…… 「適応」とは、生き物が環境に合わせて生きていくこと です。生き物は自分が生きやすい環境を求め、また、長い間にその環境に合わせて性質や習性などが変化・進化していくわけです。 画像生成アプリ:AIイラスト 適応の例:海水魚と淡水魚 例えば、魚には、海で生きる海水魚と、川や湖などで生きる淡水魚がいますね(海水でも淡水でも生きられる汽水魚もいますが…)。 体の仕組み自体が違うので、自分に合った塩分濃度の水の環境でないと、うまく生きることができません。 また、同じ淡水魚でも、キレイな清流の川にしか住めない魚もいれば、少し汚れている淀んだ沼のような場所のほうが居心地がいい魚もいます。 自分の性質に合った水の環境にいれば、まさに「水を得た魚」の如く、のびのびと過ごせて繁殖もしやすくなりますが、合わない環境であれば負担がかかって、子孫を残せないこ
2023年4月10日読了時間: 6分


【第5回】「障害」という言葉について
お元気でしたか? まず最初に、この「10代のための凸凹学」Blogが久しぶりなので、【第4回】までの要点をまとめます。 個性とは自分らしさ であり、自分らしさとは自分の中のいろんなキャラ(パーソナリティ)が天下統一して出来上がっていくもの。10代の個性は現在進行形で作られている真っ最中。 成長の階段のカタチ(発達のしかた)には個人差があり 、その登り方もスピードも違う。だが、社会のほうは「標準型」を基準にデザインされていることが多い。 同じ1人の人の中にも 「発達の凸凹差」 があり、 誰にでも得意なことと苦手なことがある。「できる自分」と「できない自分」のギャップが大きいほど、うまく行かない感じになる。 自己理解を深めると、自分の凸凹と上手に付き合える ようになる …といったお話をしてきました。 ■ 「障害」という言葉について では、今回は「凸凹さん」が自分の個性と環境(社会)との関係性を考えていく上で、理解を深めておいてソンはない、 「障害」という言葉 について、一緒に考えてみましょうか。 「障害」という言葉は、人によってはすごく重たく感じたり
2023年4月2日読了時間: 6分
「みんなと同じ中学」以外の学びの選択肢
理由は問わず、とにかく 「みんなと同じ、地元の公立中学には行きたくない」という親子さんのために、以前私が収集した学びの選択肢の情報をまとめておきますね。 うちでは長男が5年生の頃より、公立小学校卒業後の進路を親子で考え始めました。...
2022年11月7日読了時間: 12分












