【新学年】担任の先生との面談で特に伝えたいこと|発達障害・グレーゾーンの子の場合
- 楽々かあさん(大場美鈴)🇯🇵

- 36 分前
- 読了時間: 10分
「新学年の面談、何をどう伝えればいい?」ーー発達障害・グレーゾーンの子の場合、伝えたいことやお願いしたい配慮が、どうしても多くなりがちですよね。この記事では、新担任との面談をムダなく有意義にするための準備・伝え方・聞き方を、実例をもとにわかりやすく解説します。
■新学年の面談が必要になるケースとは?
新学年になると、お子さんも、そしてママパパも、何かと不安や心配になると思います。
特に、発達障害・グレーゾーンの子の場合、
「新しい先生も、うちの子のことをわかってくれるといいな」
「通常学級の先生に、たくさんお願いしても大丈夫?」
「去年の先生みたいに、おおらかに接してくれるといいんだけど……」
なんて、お悩みの場合もあるでしょう(↑私の実例です😅)
こんな時、先日の「【コピペOK】学校の連絡帳の書き方・伝え方|担任の先生に伝わる文例集」でお伝えしたように、ちょっとした声かけや工夫、簡単なサポートグッズの持ち込みのお願い程度なら、連絡帳でOK。
でも……
新学年などで、子どもについて、伝えたいことがたくさんある
担任の先生一人では判断が難しい配慮をお願いしたい
継続的な配慮やサポートをお願いしたい
デリケートなことや込み入った事情、複雑なトラブルなどの相談
などの場合は、面談をお願いするといいでしょう。
■面談を進めるための、5ステップ
今回は、「新学年で、新担任の先生に、子どもについて伝えておきたい」場合の面談について、ステップ順に5つの要点をお伝えしますね。
<面談の5ステップ/目次>
●STEP1|面談のアポイントメントを取る
まず、面談の日時を設定する際には、連絡帳などで「(子ども)の発達面のことなどを含め、情報を共有したいので、面談をお願いできないでしょうか」などと、担任のご都合を聞いておきます。 (「発達面の」と連絡帳に書くのが気になる場合は、「集団生活上の困りごと」などでOK)
ただし、「毎年毎年、同じ面談を繰り返したくない」「前の担任から情報を引き継いで欲しい」などの場合は、担任ではなく、特別支援コーディネーターの先生などの管理職の先生に連絡し、同席をお願いするといいでしょう(特支の先生がわからない時は、担任の先生にその旨を伝えればOK👍)。
時期としては、新学年の相談の場合、3月末〜4月中までに面談をお願いできれば理想的。子どもが新しいクラスでの段差を、もっとも大きく感じる時期ですからね。
ただ、この時期は先生も慌ただしいので、連休明けとか、夏休み前の保護者面談と同時になることも。でも、時期が遅くなった場合も、最低限、優先してお願いしたいことだけ、先に連絡帳や電話で伝えて、「詳しいこと/細かいことは後日面談で」とすれば大丈夫です。
●STEP2|面談を効率良く進めるための準備
今は、先生も忙しいけど、親だって忙しいですよね。そんな中で、できるだけ、効率良く面談を進めるためには、事前に相談したいことを整理し、要点をまとめて準備しておくといいでしょう。
(できれば、親の心の整理もしておくといいと思います☺️)
そんな時、うちでは……
サポートブックを作って渡す
👉参照記事:楽々式サポートブック〈アップデート版〉無料ダウンロード、「書き方」、「渡し方」
サポートシートに紙一枚でまとめる
👉参照記事:発達障害グレーゾーンの子のサポートシート文例-無料ダウンロード
要点メモなどを書いておく
などで、準備しておくと、短時間で効率よく面談が進められました。
あと、それすら時間がない時の裏技ですが、新学年の時に、学校から「保健調査票」や「児童指導補助票」など、親が記入する紙がいっぱい来ますよね💦 あの「学級担任に特に知らせたいこと」などの欄を活用して要点を伝え、提出前にコピーを取っておくと案外役に立ちましたよ👍
●STEP3|面談は「味方同士の作戦会議」
安心してください。面談は、先生との対決の場ではありません(※ごく一部の例外を除く😅)。
その子の成長を願うのは、親も先生も同じハズ。まずは、味方同士の作戦会議の場だと思って、その子について「相談・情報共有・調整」をし、親と先生が話し合って歩み寄ることが大事です。
ですから、我が子について伝えたいことがいーっぱいある場合も、一方的なお願いだけにならないように、学校や先生側の都合や事情も「伺う」姿勢を意識するといいでしょう。
☝️相手の都合を「伺う」伝え方のコツ1つ
そんな時のコツも、連絡帳と同じです。
「〜してください」と、命令・強制しない
言い換え表現としては…
「〜の配慮を、お願いできますでしょうか?」
「〜を、教室で使わせていただいても、いいでしょうか?」
「〜していただくことは、可能でしょうか?」
など。意識的に相手の都合や意思確認をすると、人と話すのが苦手な方も、ちゃんと「話し合い」「相談」になりますからね(子どもの「TPOリスト「相手の都合を聞く言葉」の応用です✌️)。
※ 合理的配慮を断られた時や、それでも先生とうまくいかない時の対応は、以下の書籍で詳しくお伝えしています。
👉参考書籍:「担任の先生に伝わる! 子どもがラクになる合理的配慮サポートブック」
●STEP4|面談で特に伝えたいこと【TOP3】

そして、多忙な親と先生の貴重な時間で行う面談を、具体的で有意義な場にするために……。
私の子ども3人分の数々の面談の実践経験から、先生が受け取りやすく、子どもを肯定的な目で観ることにつながる、親が優先して特に伝えておきたい情報TOP3をお伝えします(私自身も意識して伝えてきました)。それは、
うちではこうしている
こうすればできる
これは得意/ここまではできる
この3つが、先生と子ども双方にとって、本当に役立つ、家庭からの活きた情報だと私は思ってます。
そして、これを一番よく知っているのは、その子の子育てのプロである、お母さん・お父さんです。
もちろん、その子の診断名や検査結果など、専門家からの情報は大事な「客観的な根拠」です。
ただし、合理的配慮には「診断書」の提出は本来必須ではありませんし、その子の具体的で現実的なサポートにつなげるためには、現場と現場のすり合わせの時間が有益でしょう。
一人の子をよく観察し、毎日話を聴いて、その子の成長を何年も見続けてきた、親にしか、言えないこと、気づけないこと、ありますからね。
その子のプロとして、親はもっと自信を持っていいと思いますよ👍
👉医療機関の受診や、診断書や検査結果の活かし方などは、新刊『担任の先生に伝わる!子どもがラクになる合理的配慮サポートブック』でも詳しく解説しています。
■発達障害のある子の面談での伝え方【具体例テンプレ】
では、面談で有益な情報TOP3の、具体的な伝え方の例です。
以下は、そのまま面談で “そのまま言ってOKなテンプレ” として載せておくので、お子さんの状況に合わせて、適宜アレンジしてご活用いただけると嬉しいです(できる範囲で大丈夫👍)。
▶︎うちではこうしている(家庭での工夫)
(子ども)にはASDの特徴があり、急な予定変更などがあるとパニックになることがあります。
そのため、家では専用のスケジュールボードを見えるところにおき、
予定変更はできるだけ事前に紙に書いて伝えています。
学校でも、可能な範囲でご対応いただけないでしょうか?
☝️コツ 家庭での対応が「具体的なヒント」に(学校では難しい場合もあるが、参考にはなる)
▶︎こうすればできる(サポートのヒント)
(子ども)は、字を読むのが苦手ですが、
家での宿題は、これ(例:リーディングトラッカーなど)を使えばできるので、
学校でも使わせていただけないでしょうか?
☝️コツ 「これを使えばできた!」という経験は説得力がある
▶︎これは得意・ここまではできる(ポジティブな情報)
〇〇は苦手ですが、〇〇は得意です
〜まではできますが、〜が特に難しいようです
学校では〜できないようですが、家では〜することができます
☝️コツ 「できること」の情報は意識的に共有する
※参考:これらの伝え方の例は、著書「担任の先生に伝わる! 子どもがラクになる合理的配慮サポートブック」から抜粋引用し、適宜、記事に合わせて再構成しました。
●STEP5|面談で先生に聞いておきたいこと
逆に、親は「集団の中でのその子の様子」を知りません。これを知っているのは担任の先生です。
新卒でも、ベテランでも、たとえママ友の間で「ハズレ先生」などと噂がある先生でも、先入観なく、担任の先生のお話にも "できるだけ” 耳を傾けてみるといいでしょう。
私の体感ですが、
「伝える4割:聞く6割」
……くらいの気持ちで臨むとベストでした。
(心の余裕がなくてできない時は、しゃーない、しゃーないです😅)
ただ、新学年の時期は、先生もまだ、一人一人の子を丁寧に観る余裕はないかもしれませんね。
逆に、この時期でも教室の中で先生が気になることは、その子にとって特に負担が大きい可能性が高いです(うちでも、子どもが荒れやすいのは、新学年と夏休み前と学年末でした💦)。
もしかしたら、先生には「問題行動」として、見えてしまう場合もあるかもしれませんが、親は「その子の困り感・負担感」に寄り添って、「家でできること」を提案するのもいいでしょう。
「家でできること」の提案例:
「(負担が大きな時期は)家では、よく休ませるようにしますね」
「(ストレスがかかっている時は)しばらく(子ども)の話を、よく聴くようにしてみます」
「(宿題や持ち物などの工夫や声かけを)〜やってみます/続けてみます」 ……など
ちょっとしたことでもいいので、親から「家でできること」の提案をして協力的な姿勢を見せると、先生も安心できると思いますよ(余裕がなければ、メモを取って一旦持ち帰ればOK😉)。
■親と先生は、その子の成長を支える車の両輪
また、うちでは、新学年の面談以外でも、ケースバイケースでお願いしたり、学期末の保護者面談を活用したりしてきました(そのうち、別途お伝えできればと思います)。
面談の種類のうちの例:
保護者面談の活用(学期末での、三者・二者面談)
大きな行事の前の配慮相談 (修学旅行、野外活動・林間学校など)
所属学級の相談(支援級への転籍)
進路のこと(中学受験や学区の公立中以外の進路、志望校の個別相談会)
その他、必要に応じてお願い(子供の負担が特に大きいこと、欠席が続いた時など)
こうして、家庭と学校、親と先生がお互いにフォローし、「具体的に」できることを話し合っていくと、その子の成長につながる車の両輪が円滑に回って、一歩ずつ、前に進んでいけるはずです。
我が子の負担を減らしたくて、先生や学校に、相談したいことも、お願いしたいことも、時には交渉したいことも、たくさんあると思います(わかります😅)。
ムダ撃ちもたくさん経験してきた私だからこそ、毎日の子育てだけでも本当に大変なママパパには、面談の時間を、ムダなく、効率よく、スムーズにご活用いただけたら嬉しいです☺️
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この記事の内容は、実例・連絡帳文例・面談の進め方、合理的配慮の伝え方や、担任の先生との信頼関係の築き方、学校との上手な連携まで含めて、書籍で詳しく解説しています。
『担任の先生に伝わる! 子どもがラクになる合理的配慮サポートブック』※DL特典つき
■関連書籍:
『担任の先生に伝わる! 子どもがラクになる合理的配慮サポートブック』大場美鈴・著(2026.3/合同出版)
本書に収録している連絡帳の文例や伝え方は、私とうちの子達の先生との実際のやりとりや実例をもとにしています。
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