
楽々かあさん(大場美鈴)
生活の工夫/ライフハック
更新日:2 日前
生活環境をその子に合わせて、分かりやすく、使いやすく、動きやすく工夫していくことで、本人のミスや親の負担を減らせます。基本は「見える化(視覚支援)」して、図や箇条書きで示すと、とても理解し易く受け入れ易くなります。
これは、TEACCHでは「構造化」と呼ばれていますが、一般家庭でも柔軟に取り入れることができます。
見える化
発達障害の傾向のあるお子さんには、
・好きなことに夢中になって、他のことが耳に入らない(過集中)
・ものを片付けられない
・手先が不器用でうっかりミスが多い
…などの特徴があることが多く、支度が遅い、気持ちの切り替えが苦手、よく物をなくす、食べ物や飲み物をこぼす、などで日常的に注意や小言が多くなりがちです。これは、親にとっても、とても負担が大きいことですよね。
「よく言う小言は箇条書きで紙に書いて貼っておく」などをするだけでも、子どもと親の双方の負担を減らせます。
「見える」ようにすることで、耳からの情報が入りにくい子にも伝わりやすく、注意を向けやすくなります。
ただし、ここで気をつけたいのは「注意・叱責の見える化」です。
視覚情報が受け取りやすい分、見えるように注意されると、とても傷ついてしまい、自己肯定感を下げてしまいます(漢字書き取りの訂正などに、強い抵抗感を示すお子さんもいるっでしょう)。
できるだけ肯定語で、「やっていいこと」を書いておきます。
分かりやすいマークやサインシンボルを使うと意識を向けやすく、気をつけやすくなります。台所など、危険な場所やものの扱いなども、一般的な注意や禁止のマークなどは、受け入れやすいようです。(参考:過去記事「おうち標識」)