No.029「おうち標識」
■指示・命令・禁止の苦手な発達障害のある子の視覚支援の工夫
「おうち標識」はその名の通り、おうちで使える標識です。
手書き感溢れる私のオリジナル標識ですが(笑)、よろしければDLしてお使い下さい。なるべく子ども目線の、子どもにやさしいデザインとなっています。
こちらからダウンロードできます(※楽々かあさん公式HPに専用ダウンロードページを新設しました。標識の新作も少しずつ追加していく予定です。2022.3.21更新)
プリントして使いたい場所に掲示する他、個別画像をスマホなどに入れて、公共の場所などで「しー!」や「手をつないでね」など、見せてあげると伝わりやすいと思います。
「指示・命令・禁止」に抵抗を示すお子さんは多いのではないかと思います。長男も、右の耳から左の耳に抜けていきます(笑)
でも、こういった、簡略化されたサインはとても親和性が高いのか、標識やマークはとても印象に残るようで、聞いてくれる確率が高くなります。
(ただし、一度インプットするとなかなか変更ができないお子さんに、禁止のサインなどを用いるときは例外の可能性を含めるなどお願いします)
そして、指示・命令・禁止の時は、なるべく肯定語の声かけを使うようにしています。
「止まれ!」→「止まってね」(お願い)
「走るな!」→「ゆっくり歩いてね」(こうするといい、を具体的に肯定語で伝える)
「触るな!」→「危ないから、心配だよ」
「ママの宝物だから、大事にしてくれると嬉しいな」(Iメッセージ。私は〜と思う、助かる、嬉しい、など)
…などです。
「うるさい!」なども、空気を読むのが苦手だと、「ああ、うるさいんだ〜」と思うだけで、それが「静かにしてほしい」という意味には直結しないので、具体的に「声を小さくしてね」など言います。
「ちょっと待って」や「すぐにやって」なども曖昧なので、「あと一分待ってね」「30秒でできるかな?」など、具体的な数字で言い換えると動いてくれるようになります。
なので、できましたら、プリントした標識に
「あついからさわらないでね」
「しんぱいだからのぼらないでね」
など、優しいメッセージを添えて頂けると、素直に聞いてくれる可能性が高くなると思います。
家の中を交通整理すると、親も子も、少しは落ち着きましたよ
画像について:
こちらのページの「画像のご利用について」にご同意の上、ご活用ください。
※HPに「おうち標識」の専用ダウンロードページを新設しました。おうち標識の新作や修正画像等も、少しずつ追加していく予定です。2022.3.21更新
関連著書:「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」 大場美鈴・著(ポプラ社/2016.1)p.76-収録 →Amazonで見る
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