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知的好奇心を刺激する!勉強お役立ちゲームBEST4

更新日:5月2日

■子どもとゲームの付き合いかた


子どもとゲームとの付き合い方に悩まれているご家庭も多いとは思いますが、うちではゲーム(PC、Wii U、Switch、スマホ・iPadなど使用)は、子どもの知的好奇心を刺激するためにも役立てています。


ゲーム時間は、小さな頃は設定で制限していましたが、小学校高学年頃からは口頭・張り紙での約束に替わり、中高生の今は本人に任せています。まあ、どーせ強制的に制限かけても、今は子ども達のほうがキカイに詳しいので設定変更されちゃうし、親があまりにも厳しく管理しすぎて、大学生・社会人になって一人暮らしした途端、ゲーム廃人に…なんてことになっても困りものなので。


それよりは、自分の意思でゲームと上手に付き合えるように、小学生の頃から「宿題とか、やることやった上でならOK」「睡眠とか、食事とか、生きるために必要なことだけは最低限すること」と約束した上で、あとは子ども自身に任せていました。


あ!課金はしません、できません。私自身がゲーム無課金勢なので「課金したら負け」という思想教育を小さな頃から刷り込みました。笑。

ダウンロードで新作ゲームが欲しい時などは、その都度プリペイド式のカードに、お小遣い(ポイント手帳)からチャージしています。面倒でも、PC/ゲーム機にクレカ情報の保存もしません。


私は、本人の興味関心が高いことは、スポーツや城巡りなら良くて、ゲームやマンガではダメとは全く思っていません。

ゲームも極めれば何かしらのお仕事につながる可能性もありますし、ある程度あそび尽くせば気が済んでしまうことも(長男は一時期ゲーム三昧で少々心配しましたが、今はほぼ卒業しつつあるようです)。


ただし、子どもの様子をよく観察し、それが「ゲーム依存」「現実逃避」であれば、親がゲーム機を強制的に取り上げても根本的な解決にはならないので、子どもと一緒に過ごす時間を増やしたり、話を丁寧に聴いたり、心身を休めたり…場合によっては専門の医療・支援機関、スクールカウンセラーなどに早めに相談されるのがいいと思います。


■知的好奇心を刺激する!勉強お役立ちゲームBEST4


さて。前置きが長くなりましたが、「歴史系アニメ」の記事同様、ゲームは上手に付き合えば、子どもが勉強に興味を持つきっかけになったり、知識や視野見聞を広げたり、応用次第でSSTや語学学習にもなります。

最近はゲーム要素を取り入れたスマホの学習系アプリなども沢山ありますが、ここでは本格的なゲームらしいゲーム(?)を中心に、うちの子達の勉強に実際に役立ったBEST4を独断で紹介しますね。


タイトルリンクは公式サイト(外部)

 

うちの長男の、宿題に追われる小学校生活の中で消えかけていた知的好奇心に火をつけて、最終的に中学受験合格へと導いてくれた「信長の野望」には、親として感謝しかありません!ほんとに、このゲームとの出会いが長男の人生を変えてくれたといっても過言ではないでしょう。


言わずとしれた戦国時代を主な舞台にした歴史シュミレーションゲーム。第1作発売から40周年を迎え、親世代でも相当やりこんだ方もいるでしょう。当時長男がプレイしていたのは「創造 with パワーアップキット」ですが、多数のシリーズ作品が出ていて、PC版の他、PS4やSwitch、スマホ版もあります。


内容は好きな戦国大名を選択し、戦略を練って合戦や外交で自国の領土をコツコツ増やして天下統一するっていう、割りと地道なゲームなのですが、ハマると日本史が大好きになります。そして、日本全国の地形と旧国名が頭に入ります。戦国大名の名前を始め、漢字も沢山見慣れます。


このゲームにハマったことで、興味がないことは覚えられない長男の記憶の引き出しが沢山開いて、つながって、「信濃川」とか「越後平野」とかも漢字で書けるようになり、戦国時代だけでなく、歴史の流れや政治の仕組みにも興味が湧いて、社会全般に強くなりました。


(ちなみに、中高生になってからは、舞台が日本から世界に広がり、パラドックスインタラクティブ社系(通称:パラドゲー)の歴史シュミレーション&ストラテジーゲームにはまり、脳内にグーグルアースがダウンロードされ、世界史と世界地理にも"異常に”詳しくなりました ※中毒性が高い上にプレイ時間が長いのでハマり過ぎに注意!)



3年前のコロナ休校中、落ち込みがちだった長女にSwitch本体とセットで与えたのが「あつ森」でした(パパが入手に苦心してました)。

数々の変遷を経たシリーズ作品の中で、本作は無人島が舞台。島に移住して、島民のどうぶつたちとお話して、自分の家を建てて、インテリアを素材から集めてDIYして…と、コミュニケーション&クラフトしながら、自由にのんびり島ライフを満喫するゲームです。


当時は世界中が不安とピリピリとした緊張感に満ちている中、一日中家から出ずに家族としか話さない日々に、ほのぼのとした世界観での、かわいいキャラクター達や友達との通信プレイなどが、長女の心の癒やし・支えとなってくれて、「あつ森」にも本当に感謝しています。


そして、中学受験勉強の上でも「あつ森」はすごく役立ちました。前の記事でも触れましたが、長女は文字情報にやや弱く、マンガや図鑑などもあまり読まなかったので、知識面が不足しがち。

でも「あつ森」をプレイする中で、捕まえた虫や魚がゲーム内の図鑑にコレクションされたり、庭に植物を植えたり、素材として集めたりするうちに、生物系の知識が飛躍的に増えました。


キャラは可愛いけど、生き物などのグラフィックはリアル寄りなので、過去問などで図示された花や昆虫を見て「あ、あつ森で見たことある!」って場面も、何度もありました。それだけでも、難しい問題の印象が和らぐと思います。

あと、微妙な感じの音声読み上げ(?)つきの島民達との字幕でのシンプルな会話や、日本や世界各地の文化や季節が感じられるイベントなども、地味に語彙力UPにも役立ったように思います(今でも、花火大会などのゲーム内イベントが開催されているみたいですね)。



次男が体調不良で学校を休みがちだった時期や、長女のコロナ休校中に、親・きょうだいと一緒にあそんだのが「桃鉄」です(次男は3DS版の「〜2017立ち上がれ日本!!」、長女はNintendo Switchの「〜昭和 平成 令和も定番〜」をプレイ。私もスーパーファミコン版であそんだ覚えが…)。

学校でもタブレットのブラウザなどでできる、教育現場向け(導入無料)の「教育版」も提供され、世界版の「〜ワールド」も11月に発売予定。おもちゃ屋さんに、アナログのボードゲームもあります。


スゴロク型のボードゲームで、家族や友達と一緒にわいわいプレイしながら(1人でもできます)、日本全国を駆け巡って、資産形成をして大富豪を目指す!…というゲーム。観光地や県庁所在地などの地名・駅名だけでなく、全国各地の名産品や伝統工芸品、地場産業、鉄道を始めとする交通網などの、受験勉強にも役立つ細かな地理情報が楽しく学べるだけでなく、株式や不動産投資(&借金生活)などの経済の仕組みの基本も理解できます。


問題は……そう、問題は、白熱すると友情にヒビが入ること(次男・長女は「友達とは絶対に一緒にやらない」と言ってます。苦笑)。特に負けず嫌いの子は、勝ってるときにキングボンビーくっつけられると、発作的にリセットボタン押したくなっちゃうかも。。。(教育版は貧乏神出てこないそう)


そういう場合は、オトナ気ある大人や、気遣いのできる年の離れた兄弟・従兄弟や、何があっても笑って水に流せる関係の友達とプレイするか、慣れるまでキカイ相手に1人で遊ぶのもいいと思います(親も接待プレイ状態ですが…)。


でも、勉強だけでなく、家族でいろんなことを話しながら、突っ込みながらあそんでいると、コミュニケーション力や交渉力がUPする、自然なSSTにもなりますよ!




Minecraftのプレイ画面 英語学習

世界中で愛される、クラフト系ゲームの金字塔(通称:マイクラ)。PC版の他、さまざまなゲーム機やタブレットに対応したバージョンがあります。学習用に使いやすくした教育版もあり、先生などの教育関係者のほか、保護者も利用可能なようです。


うちの子達のマイクラ歴は長く、もう10年近くあそび続けています。基本は立方体のブロックを組み上げて建築しながら、自由に自分の世界を創造する…というもの。ゲーム側で指示される特定の目標となるものはなく、無限のフィールドでプレイヤー達が好き勝手にあそべる世界です。


勉強にもマイクラは本当に幅広く使えるので、プログラミング学習を始め、数学・物理など、やり方次第であらゆるジャンルに応用可能なのですが、うちの子の場合は、主に社会と英語の勉強になりました(あと鉱物知識も)。


中学受験時代、「信長の野望」で歴史が好きになった長男は、元々好きだったマイクラでも日本の城を再現し始めました。マイクラだと周辺の地形や、お堀の配置や城の内部の構造なども考えながら作れます。そのうち、中学受験でもよく出る”世界遺産”なども建築したり…で、手を動かしながらだとよく頭に入るみたいです。


あと、最初は日本語版であそんでいたのですが、マイクラはマルチプレイ(複数のプレイヤーがオンラインで一緒にあそぶこと)できるので、操作に慣れた頃に英語版に切り替えて、海外のプレイヤーと一緒に簡単な会話でチャットしながらあそんでるうちに、自然とかなりの英語力が身についてしまいました(マルチプレイは日本語版でもできますが、英語版のほうが表示がスムーズだったり、いろんなサーバーやModが使えたりして、なにかと都合がいいらしい)。


長男はマイクラをきっかけに英語が得意になったおかげで、学習進度の早い私立中高一貫校に入学後も英語学習に困ることはなく、今では他の海外のPCゲームや動画・ウェブサイトなども英語ベースで使っています(英語ができると、入ってくる情報量が断然違うのだそう)。現在中1の長女もマイクラを英語版であそび始め、知っている単語が増えてきたそう。


それに、異文化のプレイヤーと交渉したり戦ったりしながら(たまに起きるトラブルも含めて)、多様な価値観を背景にしたコミュニケーションの機会は、とてもよいSSTにもなると思います。

(あと、学校で嫌なことがあった時などに、建築物をTNTで爆破しまくったりと、アンガーマネジメントストレスケアとしても活用していました。一種の箱庭療法になってたのかも)

 

以上、うちで実践した、知的好奇心を刺激する!勉強お役立ちゲームBEST4を紹介しました。


いずれも、勉強用としてはゲームはあくまで興味を引き出す&記憶に残りやすくするためなので、受験向けにアウトプットできるようにするには、体感型の学習や、ワークやまとめノート、口述などの「もうひと手間」のフォローが必要ではありますが、楽しみながら繰り返し覚えたことは、長期の記憶にも残りやすく、時間が経っても思い出しやすいようです。


勉強だって、楽しくあそびながらできるのなら、それに越したことはないんじゃないでしょうか。

 


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