■心の避難訓練〜スクールカウンセラー利用のススメ
今まで、私はスクールカウンセラーさんを、育児相談や学校との連携のために、度々活用させて頂いてきました。
そんな頼りになる人的資源を、今度は長男本人が、自分で活用できるように、今のうちにスクールカウンセラーの利用に慣らしておこうと思い、先日顔合せをして頂きました
これは、「心の避難訓練」だと思っています。
こういった相談先があることをまず知り、その使い方を予め教え、実際に慣れておくことは、災害時の避難訓練に似ています。
ところが通常、子ども達の生活の中ではカウンセリングや改まった相談などは、あまり馴染みがないようにも思います。
それに加えて、実際に本人が困難に直面し、本当に深刻な状態にある時には、動く気力がなかったり、パニクって頭が混乱してしまっていたりするので、急に「行ってみたら?」と言われても、ハードルが高くて動けないかもしれません。
でも、比較的落ち着いている時に、「こういう場所があるよ」「こうすれば予約できるよ」「こんな先生が話を聴いてくれるよ」と、教えておくと、いざという時、少しは違うと思うのです。
それに、これから中学、高校となるにつれ、親の目と手がどんどん届きにくくなってくるので、私が気づいてあげられないかもしれないし、親には言いにくい悩みも出て来るでしょうし、時には私の悪口だって言いたくなるかもしれません。
また、大学などでも学生相談室等の設置が増え、発達障害のある学生からの相談にも対応できるところも増えつつあるようですが、本人が、そこを知らない、行かない、話せない、では勿体ないですよね。
そんな訳で、いずれは自分でそういった人的な資源を活用し、助けを求めていけるように、まだ親の目と手が届きやすい今のうちに「避難訓練」しておこうと思ったのです。
で、初回は私の予約した相談時間の最後に、長男が相談室に来れるようにお願いして、まずは、ちょっと挨拶だけでもできれば十分、と思っていたのですが・・・
まあ、出るわ出るわ。
丁度、その日、長男はすごく納得いかないことがあったらしく、私が傍にいる安心感もあって、初顔合わせの先生と、フル・オープンなマインドで、学校内での不満を、時間オーバーで話し込んでいました(すみません)。
また、普段私が長男に何かを説明する時にいつもそうしているせいか、長男は込み入ったことを話す時、紙に絵や図や箇条書きを描きながら話すクセがついてきたので、これはとても役立ちました。
考えがまとまりにくい、話があちこち飛んでしまう…だと、折角の相談の機会があっても、なかなか本人の言いたいことがまっすぐ伝わらないこともあります。
こういった習慣があると、先生も「書いてくれて、すごく分かりやすかったです」とのこと。
そして、スクールカウンセラーの先生は、本人の了解を得た上で、希望するところを担任の先生に、さり気なく上手に伝えて下さったようです。
その後、相談室の使い方を知った長男は、何度かカウンセリングの予約を取り、私がいなくても、1:1で先生に話を聴いてもらっては「スッキリした!」と言っていました。
何より、学校内に長男の強い味方・理解者が一人増えたことが良かったです。
私も、ちょっとだけ、安心しました
facebook 楽々かあさんのアイデア支援ツールと楽々工夫note2017.1.27·投稿-No.185
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