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執筆者の写真楽々かあさん(大場美鈴)🇯🇵

動体視力を鍛える室内ゲーム・知育玩具

更新日:5月1日


LD、ADHDのある子の動体視力を鍛えるあそび

No.20

「動体視力を鍛える室内ゲーム・知育玩具」LD・ADHDのある子がおうちでできる療育あそび


■動体視力を鍛える(見たものを手指に伝える、次々と視線を移す、動きを目で追う)


LD傾向のある子などは、視力に問題がなくても、目の動きかたや視線移動の苦手さ、視覚情報の認知の偏り、目と手指の連携の弱さなどで、文字の形が正確に認識できなかったり、漢字が覚えにくかったり、板書を写す時などに時間がかかる…など、学習面などに支障がでてしまうことがあります。


また、ADHD傾向のある子は、特定のモノにだけ視野が集中しすぎて周りがよく見えてなかったり、逆にあちこちといろんなモノに目移りして視線が定まらず、眼の前のことに集中できなかったりも。


LD傾向等が比較的軽い場合には、主にビジョントレーニングなどを取り入れた療育あそびや市販のワークなどで、おうちでできる範囲でも少しずつ改善・緩和することができます(お子さんの学習・生活上での支障が大きな場合には、オプトメトリスト/視機能訓練士さん等のいる、LD対応可能な医療・発達支援機関での検査結果やアドバイスを元に進めるのがいいでしょう)


ここでは、うちで手軽に取り組んできた範囲のことをお伝えします。


子どもが夢中になるようなおもちゃやゲームの遊びの中にも、ビジョントレーニング出来るものはいっぱいあります。うちにあるもので、特に良かったものをご紹介しますね。


まずは、くもん出版さんの知育玩具シリーズ。

私はゆるゆる教育ママなので、結構知育玩具はほいほいと買ってしまうほうなのですが、くもん出版さんの知育玩具は非常に良く出来ていて、作りもしっかりしている割に値段も良心的な、優良メーカーさんだと思っています。


【わごむパターンボード】


特別支援教育・発達支援(療育)などでは「ジオボード」と呼ばれるもので、小さなピンに輪ゴムをかけて、お手本見ながら形を作る知育玩具です。お手本が60パターンもついていて、カードをボードに差し込めるようになっています。ピンは19ピンと81ピンの二種類付属で、兄弟一緒に遊べます。

遊んでいるうちに、自然と視線移動の練習をしたり、注意深く見たり、漢字のカドなどを認識しやすくしたり、指先の巧緻性(細かな作業ができる力)を高めたりするのにも役立ちます。

(もっと大きくて本格的なものは、北出勝也先生のジョイビジョンHPでも注文できます。)


うちの子達は夢中でやってました。ピンの数で難易度が違うので、長男も末っ子も、それぞれのレベルで楽しめました。


【ワークブック「やさしいめいろ」】


本当にやさしいところからスタートし、だんだん複雑になっていきます。1集2集があり、卒業するとさらにレベルアップした「めいろあそび」シリーズがあります。幼児から小学生まで、段階を踏んで挑戦できます。

ビジョントレーニングの本には「鉛筆でなぞらずに線を目で追う」とありましたが、やっぱり書いちゃうよね〜。まあ、運筆の練習にももってこいだし、ま・いいか。


【「きる・はる・こうさく」シリーズ】


同じくもんのドリルでは、こちらもとても素晴らしく、次男が夢中になってやっていました。

簡単な図画を、ハサミで線に沿って切って、折ったり貼ったりすると、幼児でも動く紙工作が出来ちゃうんですね。簡単なのに出来栄えが見事で、手指を楽しく鍛えつつ、工作の自信をつけるのに最適です。



【DE-ON】


模様のある積み木を木の棒に通し、お手本と同じ形を作る知育玩具です(写真、一個積み木が足りません。どこやった〜コラッ)。

図形の識別力、模倣力などをパターンを見ながら手を動かして養えます。パターンは40例付属。

うっかり踏むとカドが痛いですが……。奥が深くて大きなお子さんでも楽しめると思います。


以下、別のメーカーの、療育あそびにも使える市販品。


【「ゲームロボット21」ハナヤマ】


ちょっとレトロなゲーム機で、音と光でシンプルな遊びが21パターンも楽しめます。

ポケット版もあり、長男のお気に入りで、何度か壊しては買い直したヘビーユーザーです。

ビジョントレーニングに役立ちそうなのは「モグラたたき」や「音と光を追え!」ゲームなどですが、「サウンド神経衰弱」や「メモリー間違い探し」など、ワーキングメモリや集中力を鍛えるゲームや、たし算ひき算かけ算の練習も出来て、LD ・ADHD傾向のある子にはピッタリの、楽しさ満載のおもちゃです。


【コリントゲーム(ピンボール)】


こちらも懐かしい感じ。球の予測のつかない動きを目で追うので、楽しく動体視力を養えると思います。プレミア価格の完成品もありますが、うちは加賀谷木材さんの安価なキットで長男と一緒に作りました。不器用さんでもなんとか完成しましたよ(あんまり凝った仕掛けは無理でしたが、説明書にはもっと複雑な例も載ってました)


うちのパパは小学生の頃、このコリントゲーム作りに夢中になっていたんだそうです(だったら一緒に作ってよ!って話ですが・・・)。確かに見てて飽きない面白さがありますね。


他にも、家庭用のエアホッケーやビリヤード、パチンコ玉を操作するアドベンチャーゲームなど、動体視力を刺激するおもちゃは、意識してみると市販品にも使えるものがいっぱいあります。


費用のかからない遊びも沢山あります。

コタツでビー玉やピンポン球を使ってテーブルホッケーや転がし卓球、トランプの神経衰弱やかるた取り。ポインターなどで壁に光を当てて追うゲーム。

夏には虫採りや蚊やハエの害虫退治も立派なビジョントレーニングです(笑)


日々の暮らしの中で、ちょっと意識するだけで、なんでも療育あそびになります。


 
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