こんにちは、楽々かあさんです。
夏休み中、「どこにも行けずにストレス溜まった!」ってお子さんもいれば、おうちでは快適で、学校始まった途端に不満が炸裂したり、登校をしぶりがちなお子さんもいるでしょう。
何度でもいいますが、こんな状況ですから、ストレスが溜まるのは当たり前!(親もね)。…というワケで、今回は、感覚とストレスケアについて。
当然、ストレス解消や息抜きにはその子/その人が「好きなこと・楽しいこと」をするのが一番でしょうが、いろんな理由で(例えば、コロナ怖いとか、時間がないとか…)それが難しい時なども、「感覚の凸凹」に注目してみるといいと思います。
子ども&自分の凸の感覚をケアしたり、喜ばせてあげるように意識すると、ストレス解消の効率UP! また、好きなことや楽しいことができないこと自体が、大きなストレスになるので、そんな時にも替わりの手段を見つけやすいでしょう。
そのために、子ども&自分の五感(視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚(+α))の「感覚の凸凹」の特徴をザックリとでも自覚できるとGood!
例えば、「小説・マンガ・映画・絵画・音楽」の中だったら、お子さん/あなたは、どれが一番好きですか?
これだけでも、その子/その人が、視覚と聴覚のどちら(あるいは、両方)に凸凹があるか、大まかな傾向が自分でつかめます。また、視覚情報でも、文字や記号か、絵や図か、色や形か、平面か立体か、などの得手不得手や、その内容の好みの違いも。
更に、絵の場合も、見るほうが好きか(インプット)、描くほうが好きか(アウトプット)なども…。
そして、その「感覚の凸凹」に入ってくる情報量の「ON/OFF」を「自分でコントロールできる感」が、ストレスケアにはとても大事だと思っています。
子ども&自分に入りやすい情報が「過剰」で負担なのか、「癒やし」になるのかを見極め、その情報をOFFにしたり、積極的に取り入れたり…と、自分で調節できるといいでしょう。すると、子どもや自分のご機嫌を取るのが上手になれると思います!
では、「それぞれの感覚の凸凹に合わせた」ストレスケアを、うちの具体例でご紹介。
【視覚ケア】
「いろんな色があると楽しくなる」長女は、お絵かきが大好きなので、休校中しょんぼりしてる時や、夏休みに家でヒマそうな時に、画材セットを揃えてあげました。 私も、気分が落ち込んでくると、100円ショップや雑貨屋さんなど、カラフルで雑多なお店をぶらぶらすると結構持ち直します。 なので、娘とのお出かけは、100円ショップやファッションセンターなどがベスト。
娘の「コロナでおでかけ怖い」気持ちも、ココからならハードルが下がるので、少しずつ慣らしています。
一方、同じ視覚過敏の凸でも、文字情報に強い長男は、ヒマさえあれば、好奇心の赴くままに、ネット記事を検索ばかりしています。 これは通常モードだと、安価で手軽な気分転換になるのですが、不安感やプレッシャーが強まっている時期などは逆効果で、自分で文字情報を追い続けるのが、やめたくてもやめられないことも…。 だから、できるだけ自分で情報の過不足を調節できるように、声かけして気づかせたり(たまに、ドクターストップならぬ「母上ストップ」もかけます)。 私も似たような傾向があるので、自分の不安感が強くなりがちな時には、テレビやネットはOFFにしたり、情報の総量を絞るようにしています。
【聴覚ケア】
うるさいのが特に苦手な次男。
小学校の時には、聴覚過敏でイヤーマフを持ち込ませてもらったことも…(写真はノイズキャンセリングヘッドフォン)。
なので、次男が疲れてきたら「1人で静かにそっとしておく」のがベスト・ケア(そのために、騒々しい兄を連れ出すことも)。
でも、自分の好きな音楽を聴くのは大好きなので、ボカロなどを聞きながらだと膨大で単調な宿題も「あんまりネガティブな気持ちにならない」んだそう。
私も聴覚が疲れやすいので、毎日早朝に自然音しかない「無音時間」を作ることで、セルフ・ケアしています。また、「かあちゃん疲れてるから、テレビの音小さくしてくれる?」と家族にお願いすることも。
【触覚ケア】
今は、「人とふれ合うこと」が、なんだか悪いことのように思えがちな状況なので、ふれあいで癒やされるタイプの子・方には、つらいと思います。 そんな時、好きなさわり心地のモノに触れていると落ち着けるようなので、うちでは、わんこのお腹や肉球、次男のお腹、母の二の腕、ぬいぐるみ、毛布…などが人気の「おさわりグッズ」です。 触覚過敏タイプの子は特に、家では「いっぱいさわってOK」にして、いつも以上にスキンシップを増量し、触覚をケアしてあげるのがいいと思います。
また、スポーツ大好きで、身体を動かすと元気になる長女とパパ(私と逆!)。
でも、長女は犬の散歩すら行きたがらないことが続いてたので、夏の間も家の中で発散できる「仕掛け」で工夫したり…。ついでに兄達の運動不足も解消!
最近は、少しずつ、外出に慣れつつあるので、また、思いっきり走り回れるようになるといいな。 パパは、ヒマさえあれば何かの運動をしていて、ランニングできない日が続くと、かえってそれがストレスに…。なので、時間帯や場所を選びながら、なんとか続ける工夫をしてたようです。それがパパの体調と気持ちの安定になるので、私も大目に見ています。 また、パパが子ども達の前でストレッチやヨガをしていると、自然と一緒にやろうとするので、いいお手本にも。
【味覚ケア】
長男は、以前は「効き水」をして家の水道の蛇口を当てられるほど、味覚が鋭敏でした(今は、そこまででもないです)。味にうるさい人には自分で料理を作ってもらうのが一番! また、小学校の時、負担が大きな時期などは、おやつリクエストを受けつけて「ミ○ストップのソフトクリーム」で乗り切ったことも。今でも、食べ物作戦は長男には効果抜群なので、疲れたりイライラしがちな時には、おやつや弁当に好きなものを用意して、ご機嫌取ってます。 長男は「食べ歩き」も好きで、定期テストが終わると、近隣のショッピングモールのフードコートに1人で行ったり、スタバで大人気分を味わうのが「頑張った自分へのごほうび」だったので、そろそろ「不要不急」したいようです(テイクアウトもしたけど、やっぱり体感型の人は現地がいいみたい)。
【嗅覚ケア】
「いつもと違う」ことが続く時には「いつもと同じ」ニオイを嗅ぐと、ほっとできるんじゃないでしょうか。うちのパパの加齢臭が染み込んだ枕も、子ども達には「落ち着く」んだそう(笑)。私も、時々子どものつむじのニオイなどを嗅いで、イライラを沈めたりも。
また、朝の検温表の記入と一緒に、うちではわんこのニオイをかいで「うん、今日もケモノくちゃい!ヨシOK!」と、「嗅覚チェック」もしています(笑)。
嗅覚ケアは、地味だけど、かなり即効性がある気がします(個人の感想です)。
【+αのケア】
私や長男は、気圧の変化に弱いので、季節の変わり目や台風シーズンなどはつらいことも(天気痛・気象病)。なので、日頃から自律神経を安定させる漢方薬などを処方してもらっています(子どもの分は、親の代理受診でも受け取り可)。あとは、早めに寝たりとか…。
いずれにしても、まずは「自覚する」「意識する」ことが、自分の感覚とつき合う上で大事かな、と思います。
楽しいことは、みーんな「不要不急」に詰まっていますよね。
少しずつでも、大事な不要不急の時間を取り戻していけるよう、願っています。
追伸
一学期終わりの面談の時に、学校で「密になってはいけない」という状況の中、長女の様子が心配で、「新しいクラスの子達とどう関わっていいのか、戸惑っているようです」と相談すると、担任の先生も「実は、そういうお子さん多いんです。我々も試行錯誤ですが…」とおっしゃってました。子ども達への影響は、本当に大きいなと思いました。
新学期と、コロナと、季節の変わり目で、本当に負担が大きいと思います。
親子でどうか、お大事に…。
楽々かあさんより
初出:楽々メルマガNo.085(2020.8.29発行) (※この記事はメルマガ限定配信の過去記事アーカイブです)
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