■自己肯定感を自分で高める工夫「できた日記」
うちの子達に大好評だった「できた日記」がWEB版に進化しました。 初代「できた日記」は、私が子ども達に自信をつけてもらうために、一人一冊ずつ作って贈った、「できたことだけ」を記録し、写真を中心にピックアップした、スクラップブックです。 プラスの情報だけを視覚的に集めて、経過とともに記録することで、「自然と学ぶ」が苦手な子や、「失敗ばかり気にしてしまう」タイプも、成功体験を積み上げ、経験値を上げていくことができると思います。 (初代「できた日記」の出典:著書「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」p3,97- →Amazonで見る) これを、これからは長男自身が自分の手でやってゆくために、できるだけ手軽に記録できる方法として、SNSを利用することにし、実験を開始してから約半年。だんだんと彼の日常に定着してきました。 TwitterやLINEは、長男(小5)にはまだ早い感じなので(利用や機能に年齢制限などがある場合もあります)、うちでは家族限定SNSのwellnoteというサービスを利用しています(※)が、公開・非公開が選べるブログや、シンプルな日記系のアプリ、もちろん、手書きの日記帳や手帳・フォトアルバムなども含めて、お子さんが使いやすいものなら何でもいいと思います。 で、ここに「できたこと」「がんばれたこと」「続けていること」などの写真をiPadで撮って、自分でどんどんUPしてゆきます。動画も投稿OK。 投稿するのは、特別素晴らしいことでなくても、本当に日常的な些細な出来事でいいのです。
彼の場合は、ラーメン自分で作ったとか、犬の散歩行ったとか、工作やプラモできた、宿題やった、苦手な行事や給食メニューの日に登校できた・・・など。 「おれ、よくがんばった」の判定基準は自分でいいんです。 そこに私も「いいね!」やコメントをつけて、彼のがんばりを見守りながら応援しています(一応パパも招待して、気が向いた時には見てくれてます)。 それから、行動の記録だけでなく、彼が ・自分を励ましたり、クールダウンし納得させる言葉などを、落書きメモアプリで書き、画像を投稿 ・「集中する」「忘れ物を防ぐ」など、自分の凹とのつき合い方をgoogle先生に教えて貰って、良い情報のサイトはURLアドレスをメモがわりに投稿
など、その都度UPして、覚えておきたいことを忘れないようにしています。
例えば、こんな風に…
これは、ある時、つい、間違えたり、うっかりを連発する自分に苛立っていた長男と話し合い、
「ミスや失敗は、やっているからするんだ。最初からやんなければ、ミスも失敗もしない。だから、ミスをしても、やらないよりははるかにマシ」
という結論になって、自分を納得させることができたので、そのことを忘れないように、彼がメモ&スクリーンショットしてUPしたもの。
それから、時々私も、彼が自分自身のコンディションと上手につき合っていけるように、ちょこっとタイムリーな情報を入れたりも。
(こういうのは、直接言うよりも、自分のタイミングで見直せたほうが受け容れやすいこともあります。)
そして、私が長男に「必ずやって欲しい」と、半強制的にお願いしているのが、「自分の投稿には、必ず自分で『いいね!』すること」。 私もできるだけ、彼の投稿には目を通し、「いいね!」するようにしていますが、それでも全て、というワケにもいかないかもしれないし、諸事情ですぐには見れないこともあります。 でも、誰が見てても、見てなくても、誰がほめても、ほめなくても、自分だけは、自分のがんばりを「いいね!」って、認めてあげることを習慣にして欲しいと、思っているからです。 誰も見てなくても、自分だけはちゃんと見ている。 誰もほめてくれなくても、自分だけは認めてあげる。 こんな、ボタンをぽちっとするだけの小さな習慣が、少しずつ、本当はとても繊細な彼の心を強くしてくれるかもしれない、と私は思っています。 「できた日記」も、子どもの成長と共に、形を変えながらも、変わらず応援してくれる心強い味方として、彼のそばにい続けられますように。
【2023.9追記】
※ wellnoteは2023.4にサービス終了しました。類似の家族SNSサービスとして、MIXI運営の「みてね」などがありますが、うちでは子ども達が中学生になったので、現在は主にLINEで家族のプラスの情報を共有したりしています。
facebook 楽々かあさんのアイデア支援ツールと楽々工夫note2017.5.12投稿-No.191
関連著書: 「発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法」 大場美鈴・著(ポプラ社/2016)p.3,p97- →Amazonで見る
関連イラスト:
楽々かあさん公式HP>Share>お裾分けイラスト2 より無料ダウンロードできます。啓発等にお役立て下さい。
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