No.130「育児を頑張り過ぎている時の対処法」【支援ツールのシェア】無料ダウンロード
■親業を続ける
世界一多い同業者の皆さん、いつもお疲れさまです。
このお仕事本当に大変ですよね〜。特に子どもや自分自身に凸凹があると、今無事に生きてることすら、奇跡的だと思えます。
疲れれば、誰だってイライラしたり、ネガティブになったりします。私も、そんな時に子どもにあんなことやこんなことをされると、(ヒミツですが)時には子どもがかわいく思えなかったり、優しくできなかったりします。「お母さん」「お父さん」の中の人は人間だものね。
だから私は、そんな時も「ダメなお母さんだ」「母親失格だ」って過剰に自分を責めないようにしています。母性や愛情がスッカスカになったように感じるのは、一生懸命あれもこれも、とっても頑張り過ぎている証拠だと思っています。
あくまで、「私はこうしています」という一例に過ぎませんが「しんどいな」と思ったら私がやってみていることを、リストにしました。ありふれた方法も多いかと思いますが、どこかのがんばり屋さんの参考になりましたら、幸いです。(中には私の想像できる範囲を遥かに超えた、とても厳しい状況の中で子育てされている方もいらっしゃるかもしれません。もし、お辛く感じたら無理に受け取らなくていいですからね)
1.家事の手を抜く(優先順位をつける、OKラインを下げる)
明日できることは明日にします。家事も完璧じゃなくていいです。足場の悪いところを歩く療育にもなります。チリが積もっても大した山にはなりません(うちのデフォルト設定です。パパも最近は、細かいことがあんまり気にならないように進化してくれました)
2.子どもから離れて休む、息抜きする
「疲れたら休む」は一番シンプルで効果が高いセルフコントロールだと思っています。イライラし始めたら、「かーちゃん疲れたから休むね」と言って、自分自身にタイムアウト法をします。寝ているところにダイビングされることもありますが、構わず休みます。休むといったら休みます。
多趣味なので息抜きのバリエーションは豊富です。文章を書いたり、支援ツールを作るのも楽しい息抜きです。子育てしながらでも、毎日スキマ時間にちょっとずつできる、小さな達成感のある楽しみを見つけるのがいいと思います。
3.子どもをぷにぷにする、じっと見つめる、においをかぐ、体温を感じる
あんまり息抜きしていると、現実の世界に戻って来れないときもあります。そんな時は子どもの顔をじっと見つめたり、感触を確かめたりして「あどけない目だな」「温かいな、柔らかいな」「お日さまのにおいがするな」等と感じられると、ハッ!と「今」に戻れます。
4.赤ちゃんのときの写真をみる、イメージする、子どもの笑い声の録音を聴く
「今」の子どもがどうしてもイライラして受け入れられない時、トイレにある赤ちゃん時代のかわいい写真を見たり、母乳が豊かに溢れていた頃を思い出して、イメージトレーニングと深呼吸です。スマホにはくすぐり遊びをした時の、子どもの笑い声のボイスメモを保存しています。和みます。
5.気持ちを外に吐き出す(グチを話す、書く)
思っていることを外に出すのはとても大事です。私はリアルママ友さんにグチを言うのはあんまり得意分野ではないので(←かえって気を遣ってしまうんです…)、いろいろメモに書き散らかして、愚痴も役立つ部分は、記事やブログ等のネタの資源となって、リサイクルしています。エコですね。
6.人に優しくしてもらう(有料可)
愛情が枯渇している気がしたら、お金を払ってでも人から分けてもらったほうがいいこともあります。接客業、サービス業の方のお世話になります。特に、美容院やマッサージ等、身体に触れてケアして大事にして頂けるものは、癒され効果が高い気がします。私は整形外科で保険診療でマッサージしてもらってますよ。
勿論、無料で優しさを分け与えてくれる方も身近に沢山いらっしゃいます。それに気づいて、しっかり受け取ることが大切だと思います。引っ越し後間もなく、うちのお向かいのおばあちゃんも「大変そうだけど、お節介かもしれない」と悩んでいて下さり、頼ったら喜んでくれました。
7.人に頼んで休む
疲れが抜けなくなってきたら(あるいはそうなるもっと前に)、延長保育を頼んだり、家事代行や宅配サービスを活用します。仕事が忙しくて「パパ頼み」が使えない時でも、確実に私の休みを確保できるようにします。私は今でも二週間に一度くらいは力尽き....orz ファミレスの宅配ディナーのお世話になります。
産後も、二人目の時は義母に頭を下げ、三人目は産後一ヶ月間、毎日NPOの家事代行ヘルパーさんに来てもらって、毎日「うわあ、スゴイ部屋!」と言われつつ、カオスのお掃除と上の子の幼稚園送迎時の留守番をお願いしました。ママ友さんが幼稚園に連れて行ってくれたこともあります。最近は各種送迎サービス事業などもありますよね。
8.プロに相談する、カウンセリングを受ける
頑張っても頑張ってもどうにもならない八方塞がりの状況の時は、プロのお力をお借りすることで道が開けることがあります。私は東ちひろ先生の子育て電話相談のお世話になりました。今では自宅からオンラインで受けられるカウンセラーさんも多く、一昔前に比べると、カウンセリングは随分身近なものになっていますね。
また、子どものことで学校から直接の対応が必要な場合等も、スクールカウンセラーさんや特別支援コーディネーターの先生にアポイントを取って、ご相談させて頂くこともあります。発達障害に詳しい支援機関、相談機関、身近に沢山ありますからね!
9.医療機関の受診
内科や歯科、整形外科などにもっと手前の段階でちょいちょいかかっていれば、さほど大事にならずに済みますが、、、ついつい自分のことを後回しにすることが続くと、私は疲労からホルモンバランスを崩し、めまい、貧血、極度の肩凝りで婦人科のお世話になったこともあります。
できれば、人間ドックや自治体の健診などで診てもらって、早めに自分を大事にしてあげて下さいね(って、私も行ってないので今年こそは!)
また、発達障害のお子さんを育てている親は、うつ病にかかるリスクが高いというデータがあるそうです。眠れない、無気力、身体が重い、などの症状が続いたら、早めに専門機関を受診されることが、結果的にお子さんや家族のためにもなります。(私も小3の時と、独身時代にうつの経験があります。真面目な凸凹さんは、体質的にもなりやすい場合があると思います)
10.「助けて」と言う
どうしても無理だと思ったら…「助けて!」って言いましょう。言ってもいいんですよ。誰でもいいです。パートナーでも、親でも、ママ友さんでも、近所の人でも、児童相談所でも、各種ホットラインでも、つぶやきでもいいです。いざという時のために、日頃からもっと手前の段階で「助けて」を言う練習をしておくと、お子さんも「人に頼る」ことを学べます。
なかなか人に頼れなかった私も、三人目でかなり進歩しましたよ。
どうか動けなくなる前に、お子さんと、そしてご自分のために「助けて下さい」って言って下さいね。私はこれ以上に、親らしい勇気ある行動はないと思いますよ。
いつも100点じゃなくていいから、全力疾走じゃなくていいから、途中で歩いたり休んだり、ちょっとくらいズルしてもいいから、どうかお身体を労りながら、なんとか「完走」を一緒に目指しましょう。
p.s. もしも楽々かあさんに「助けて」って言われた場合は、個別のご相談には対応できませんが、お寄せ下さったご意見やお悩みを元に、育児アイデアと支援ツールの制作・シェアで、私の持っているノウハウはできる限り「全出し」して、微力ながら応援させて頂きます。
発達障害のある子・方への支援・援助のお気持ちのある方も、どうか頑張り過ぎない工夫をして下さい。それぞれが得意分野で「できる範囲で、できること」をすればOKだと思います。
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