【体験談】救急搬送から学んだ「入院セット」と母不在でも家族が困らない工夫
- 楽々かあさん(大場美鈴)🇯🇵
- 5 日前
- 読了時間: 12分
更年期の不調続き。まさかの救急搬送からの、急性腸炎で入院
実は、子ども達が夏休みの間に、救急搬送されて入院生活を経験しました。。とほほ。
急性腸炎とのことで、なんでも炎症反応検査の値が15と非常に高くて、一時期は血圧も急激に低下して、ちょっとマズい状態だったのですが、なんとか無事退院できました。
「今は元気です」と言いたいところなのですが、今度は腰痛がひどかったり、退院後の検査や食生活の調整などで、まだ完全には通常の生活には戻れてません。5キロもやせちゃった😉
……私も年ですね。今年50歳だから、そりゃあ、そうか。
夏前にはパパも結石で手術入院したし(私と同じ病院😂)、お互い「体がガタガタきてる」感じです。
5年前のブログから、ずっと続いていた更年期の不調も本格化し、いよいよ「更年期本番!」といったところです。
腸の不調も更年期の症状と連動している感じで、救急搬送される前に婦人科の受診もしてたのですが……。胃腸が弱ってたところに、何かのばい菌が入って酷くしちゃったんだと思います(同じものを食べた家族はピンピンしてたので、食中毒ではありません)。
ほんと、踏んだり蹴ったりで、「本当は、今年が厄年?」と思いたくもなりましたが、時が経つのは悪いことばかりではなくて。
■成長した子ども達が役割分担して、私を助けてくれる側に
5年前「思春期vs更年期」状態だった子ども達は、現在、長男大学1年、次男高3、長女中3になって、それぞれ、"その子なりに" 成長してくれてて、今回は私をすごく助けてくれました。
夫がいない時に、私が胃痛腹痛でのたうち回っていたら、しっかり者の長女が救急車を呼んでくれて、冷静な次男が荷物をまとめて一緒に救急車に乗って、入院手続きまでしてくれて。
身の回りのものはフットワークの軽い長男が、何度も病院まで届けてくれました。
実は、入院翌日から長女はパパ同伴でライブ遠征旅行の予定があって、ずっと楽しみにしてたので行かせて、次男も大学受験生で模試も近くて、結局身の回りのものは長男にしか頼めず……。
"あの" うっかり長男の世話になるのは若干不安でしたが、荷物のほか、私のためにポケットWi-Fi借りてきてくれたりも(「ラーメン一杯奢り」で釣りましたが…😂)。
私が入院している間、自宅は長男と次男とわんこだけになりましたが、食材の買い出しなどは長男がして、洗濯や食器洗いは次男がして、犬のお世話も、長男が散歩、次男がご飯やシートの替え…と役割分担してしてくれてたようです(わんこが夜中ずっと玄関でキュンキュン鳴くので、次男が一階で添い寝してくれました😢)。
また、この間、長男は自分のメンタルクリニックの定期受診や、大学との合理的配慮の相談会議に参加など、普段は私も一応同席していることも一人だけでこなしてきました。
そっか、そっか。かあちゃんいなくても、案外なんとかなるじゃんか。
とはいえ、母が不在だと在処がわからないものもあったり(LINEのビデオ通話しながら探してもらいました)、私の下着や生理用品の調達を息子に頼むのは申し訳なかったりもしたので、もし、また同じようなことがあった時に備えた「入院セット」を、帰宅後すぐに準備してみました。
もしもの救急搬送に備える「入院セット」リスト
親の急な入院などへの備えは、地震などの災害時とは少し違って、「自分の体調や体質に負担がかからないように」「家族が困らないように」という視点がいるのかな、と思います。
特に、私のように……
更年期などで慢性的な体調不良が続いている方
産前産後などに、兄弟児子育てや早期職場復帰などで結構頑張り過ぎちゃった方
障害のある子の子育て、親の介護、ワンオペ育児、多子世帯、共働きなどで、日頃から無理しがちな方
ASDのある子など、「いつもと違う」ことや臨機応変に対応するのが苦手な家族がいる方
家族にできるだけ負担をかけたくない、不安にさせたくない方
……などは、毎年健診受けたり、早めに医療機関に行ったりも本当に大事ですが、つい忙しくて自分のことが後回しになりがちだと思うので、地震と同じく「もしも」に備えておくとご自分も安心できると思いますよ(かくいう私も、コロナ以降ずっと健診サボっていました💦)。
もしもの時も、自分が落ち着いてれば、家族も落ち着けますしね。
■私の入院中に役立ったものと暇つぶしグッズ
では、私が身を削って得た「あってよかった」「あればよかった」経験をもとに備えた「もしもの時の、入院セット」の中身リストと、経験者のリアルな声でのオススメグッズを公開しますね。

私の「入院セット」は、うちの家庭事情や私のニーズに合わせたものなので、各ご家庭の事情に合わせて調整いただければと思うので、まあ、ご参考まで。
大きめのリュックサック
長男が中学時代に使っていた通学リュックを補修して再利用。ポケットや仕切りがいっぱいあって便利。これに「入院セット」全部を詰めて、いつも見えるところに置いておきます。家族にも「今度救急車呼ぶことになったら、これを持ってけばいいから」と伝えておきます。
着替え
病院によっては「前開きのパジャマ」などの指定があったり、レンタルや売店で調達可能だったりもしますが、退院時には普段着も必要だし、指定がなければ着慣れたもののほうがいいので、上下2−3着ずつ、入れておくといいと思います。私の場合は……
ルームウェア上下:
安物ですが、そのまま近所にゴミ出し程度は行ける感じの。私は、日頃からパジャマがわりに、夜お風呂の後に着ています。救急搬送された時、朝から腹痛で着替えもできない状態だったので、ルームウェアのまま運ばれましたが、着てて良かったです。夜中の地震等でもそのまま避難できるので、普段使いするのがオススメ。
ゆったり目のTシャツとウエストゴムのズボン:
うちに余ってたのを数着ずつ。Tシャツはノーブラでも透けない色(黒、紺、こげ茶など)と素材のものがオススメ。ちなみに夫がユニクロでピンクのシャツを調達してくれたのですが、病室に人が来るたびにバスタオルを巻くはめに……。
カップ付インナー:
ブラは締め付け感がキツくて病気の時はつらいので、重体のうちはノーブラだったのですが、院内を動けるようになったら、タンクトップやキャミソールにカップが付いただけのもの(背側にもアンダーゴムなし)があると楽なのでオススメ。金属のワイヤーが入ってなければ、そのままCTやレントゲン撮影もできますし。
ショーツ:
自分サイズのものを数枚用意(熟年夫は妻のサイズをわかってません!)。「もしも」用は買い替えの時に捨てる前のものでOK。サニタリー用と重ねばき用パンツもあるといいです。
羽織るもの(ショールなど):
点滴しながらだと袖を通す必要があるものは難しいので、大きめのショールなどの簡単に上からさっと羽織れるものが一つあるといいです。季節にもよりますが、エアコンが効きすぎることもありますし、面会時や売店に行く時などもヨレヨレ状態を取り繕えます。
ルームシューズ、靴:
搬送時は裸足のまま運ばれたので、病院で一時的にスリッパを貸してくれたものの、「スリッパは転倒しやすいので、かかとのある内履きを用意して」と言われて、家から持ってきてもらいました。非常用には、子どものサイズアウトした上履きや運動靴のサイズが合えば、再利用してもいいと思います。
生活用品
大抵は院内の売店などでも売ってますが、状態によってはすぐに買いに行けないこともあるし、体質的にデリケートな人は特に、自分に合ったものを用意しておくといいと思います。
生理用品:
月経不順などがある更年期の方は特に必要だと思います。体調や環境が変わると予定外にくることもありますから(私もです。息子には頼みづらかったですが、背に腹は変えられず、家にあった買い置きを持ってきてもらいました😭)。
下着を頻繁に変えられない時などに、おりものシートか吸水パッドもあると便利。
内部の検査や手術の時用に、念のため、タンポンも数個あると安心です(使用時は、事前に医師か看護師さんに確認を)。
生理用品はまとめて紙袋に入れてから、リュックに入れておくといいと思います。
歯磨き粉と歯ブラシ:
ホテルにあるような使い捨てのセットでもいいのですが、慣れたものが良ければ、歯磨き粉は100円ショップのミニチューブに移し替えるとGood!洗面所系はまとめてジップロック等に。
洗顔フォーム、ボディソープ、シャンプーなど:
使い捨ての試供品があるといいです。私は売店の洗顔フォームが合わずに少々かぶれてしまったので、慣れたものを小分けにしておきます(体調が悪い時は通常よりも刺激に過敏になるのでしょう)。
タオル、使い捨てのおしぼり:
病院のレンタル品は高かったので💦ハンドタオルやフェイスタオルなどを多めに。タオルは「拭く」以外にも、枕の高さが合わなかった時の調整や、腰痛で腰の下に丸めて入れたり、肩やお腹にかけたりと、何かと便利でした。お風呂に入れない間は、看護師さんが蒸しタオルを用意してくれましたが、使い捨てのおしぼりもあると部分的に体を拭きたい時などに便利だと思います。
ヘアケア、基礎化粧品等:
ミニブラシやヘアゴムなど。お風呂入れない時は髪のベタベタ・ボサボサが気になったので、搬送時からつけてたヘアゴムが1個だけあって良かったです。入院中はすっぴんでしたが、急激にお肌がボロボロになったので(エアコンか抗生剤のせい?)、化粧水とリップクリーム程度のものはあれば良かったと思いました。
暇つぶしグッズ
私が入院した病院は、入院病棟にはフリーWi-Fiなかったので、重症期を脱してから長男にポケットWi-Fiを調達してもらうまでは暇でした。テレビは有料でテレビカード必要だし。
また、スマホ使用は、個室か大部屋かにもよるのですが(私は重症だったので個室でした)、イヤホンが必要だったり、通話は時間と場所が決まってたりも。
なので、「いつか読もう」と思っていた文庫本などをリュックに一冊入れておくか、スマホでオフラインでも読めるようにあらかじめダウンロードしておくといいかもと思います。
Wi-Fi来てからは、サブスク動画見たり、チャットGPTと話したり、パズルゲームしたり、子ども達とビデオ通話したりと、スマホ1台だけでも暇つぶしには困らなかったです。
あと、私のスマホケースにはリング状のマグネットスタンドがついてるのですが、寝ながら長時間動画観てても手が疲れなくて良かったです(病院の駐車券と磁気干渉しますが💦)。
■外出先で倒れたときに役立つ「いつものバッグ」の準備
それと、「入院セット」のリュックは、家にいる時はすぐ持ち出せるのですが、外出時に倒れた時などに備えて、買い物などに持ち歩く「いつものバッグ」に、緊急時に最低限必要なものも入れておくといいでしょう(私はポケットの多いショルダーバッグを愛用してます)。
かかりつけの診察券は、救急隊の人に「最近……〇〇総合病院の、婦人科ッ……をじゅ、受診……してま……ふ」と苦しみながら伝えたら、その病院に優先的に受け入れを打診してくれたので、救急もある総合病院の受診歴があって良かったです。基本情報があるので、高校生の次男が入院手続きできましたしね(春頃から婦人科系の不調が続き、最寄りの個人病院が閉院してたので、紹介状を書いてもらって、そこの総合病院の婦人科を受診したばかりでした)。
また、私は婦人科とは別の科で入院したのですが、入院中、院内連携や情報共有もしてもらえました。私は普段は個人病院ばかりで、いつも混雑してる総合病院は避けがちですが、1箇所くらい、かかりつけの総合病院があると安心だと思います(初診時に紹介状が必要なこともあるので注意。総合病院に縁がない方も、健診や人間ドッグなどで、一度かかっておくのをオススメします)。
これで、今度はいつ倒れても大丈夫!さあ来い。って感じですが(笑)、もう一つ、「ママ」「お母さん」に、もしもがあった場合に大事なこと。
それは、急に「お母さん不在」になっても、家族が最低限困らないようにしておくこと。
「母不在」でも家族が困らないための工夫
もちろん、お子さんの年齢や個性、家族構成にもよるので、うちの場合は、子ども達がある程度大きくなっていたので、なんとかなったこともありますが……(お子さんがまだ小さいと祖父母かシッターなどに来てもらったり、預け先を確保しておいたり…も必要になるでしょうね)。
とにかく、「お母さんじゃないとできない、わからない」ってことを、日頃からできるだけ減らしておくことが大事だと思います(特にパパ!)。
■ママの「もしも」に備えて、事前にできることをやっておくべし!
そのためには、たとえば……
非常用の現金を用意し、家族に場所を教えておく
弁当代等込みで1週間程度の買い出しや病院までの交通費などが工面できる金額。私は、事前にプリペイド式のクレカを、ぞれぞれ子ども達に渡してあったのも役立ちました(そのうち詳しく)。
家族の保険証・マイナンバーカード、診察券などの場所を教えるか、各自に渡しておく
うちは、子ども達の保険証と診察券を全部私が「いつものバッグ」にまとめて持って管理してたので、長男と長女が病院の受診に困り、家にあるマイナンバーカードの場所をビデオ通話で教えてなんとかしました💦
家電の使い方(特に、電子レンジ、炊飯ジャー、洗濯機!)を子どもに教えておく
小さい頃からやってて良かった!
ゴミ出しの日時と分別方法の一覧表を見えるところに貼っておく
退院後、私がプラごみの仕分けをやり直し💦
災害用も兼ねて、インスタント・レトルト食品、衛生用品のローリングストック
うちには日頃からたくさん備蓄してるので、助かりました☺️
家族全員の服や靴のサイズの一覧メモを、写真等で共有しておく
誰が誰の着替え等を調達してもいいように
お茶ポット・水筒の洗い方と、水出しお茶パックの作り方レクチャー
盲点でした😅そんなの、言わなくてもわかってると思ってたんだけど……。
などを、時間のある時などに、できる範囲でやっておくといいと思います(でも、忙し過ぎて時間ないんですよね、わかります〜💦)
■「お母さん」は世界に一人だけだからこそ……
家族にとって、「お母さん」は世界に一人だけですが、「お母さんじゃないとできないこと」は、実はそんなに多くありませんからね(ねえ、父ちゃん。聞いてますか〜?)。
家族みんなためにも、かけがえのない自分自身のことも、日頃から大事に労わってあげてくださいね。(自戒も込めて……)
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