最初に答えを書いてしまいますね。
中学受験でも大学受験でも、入試に総合型選抜・面接があるのなら、「本命校のオープンキャンパス&イベントにはフル出場する」のが、楽々かあさんイチオシです!!凸凹さんは特に!
GW明けから秋頃にかけて、私立中学も高校も大学も、オープンキャンパスや学校説明会、文化祭、体験授業などを実施していますよね。
まだ志望校を絞りきれてない子は、いろんな学校を見に行って、直接肌で体験してくるのがいいでしょう。今年からは通常通りの対面型での実施がほとんどでしょうしね。
でも、もう既に本命校が決まった子は、一度オープンキャンパスなどに参加して「大体どんなところか分かった!」って場合でも、もし、その学校が総合型選抜(いわゆるA.O.入試)や面接試験を実施しているのであれば尚のこと、可能な限り、何度も、何度も、オープンキャンパス・説明会・体験授業・文化祭などにしつこく参加しておいてソンはありません!
受験勉強で忙しいとは思いますが、学校の方針や受験方式によっては、勉強よりもイベント参加を優先したほうがいい、まであります。
もちろん、沢山参加したからといって、それだけで合格させてくれるワケではないけれど…。
うちの中学受験では、子ども3人共、第一志望1校だけを複数回受験しました。
もし不合格だったら、長男はホームスクール+教育支援センター、次男と長女は「地元の公立中学でいい」と考えていました。
なので、本命校だけに的を絞った受験対策をそれぞれしたワケですが…(どなたにでも本命校特化型の受験対策をオススメしているわけではありません。的を絞れば子どもの負担は少なくなりますが…)。
第一志望のA中学では、受験方式が…
・総合型選抜(専願):2教科(国語・算数)+面接
・一般受験(A日程/B日程):4教科(国語・算数・理科・社会)
…の2種類3回あり、総合型選抜は専願のみだったので、ここしか受けないうちの子達にとっては、最も勝算の高い、一番大事な試験でもありました。
過去問を見れば、学科試験も2教科な上に、一般受験の内容よりも基本問題中心の印象でしたし、学校側も「誰でもいい訳ではないけれど、確実にうちに来てくれる、やる気のある子をできるだけ多く取りたい」といった主旨のお話も説明会でしていました。
ただし、問題は面接です。
凸凹受験生、特にコミュニケーション面で不安や苦手さがあるお子さんには、面接試験ってハードル高そうですよね…。これはもう、早め早めに対策をしておくのがベストです。
つまり、その、面接本番の事前準備として「オープンキャンパス&イベント、フル出場」がイチオシなのです。
以下、このメリットを5つほど、力説しますね。
1. 学校に慣れることができる
何度も学校に足を運べば運ぶだけ、通学ルート含めてその学校に慣れます。試験本番はどんな子でも緊張しますが、不慣れな場所だとより一層不安になる子もいるでしょう。見学会などの際に、学校全体を案内してもらったり、教室を確認したり、トイレを使ってみるなどして、できるだけ事前に場所に慣れておくと、本番当日の緊張感も和らぐ上、イメージがつくので入学後も適応しやすくなるでしょう。
2. 面接本番の会話や志望理由書作成時のネタになる!
総合型選抜では面接試験に加え、出願書類に志望理由書などの提出が必要な場合が多いと思います。
面接では必ずと言っていいほど志望理由を聞かれます。その際、「オープンキャンパスで貴校を実際に見た時に、〜なところが自分に合っていると思い…」とか、「文化祭で先輩方が取り組んでいる〜の活動に興味を持ち…」など、実際に体験した具体的なエピソードを話せる&志望理由書に盛り込めると、すごく好印象だと思います(学校側も校風や教育方針を十分理解した上で来て欲しいようです)。
また、何度も参加することで熱意も伝わりますし、小規模校だと先生方も顔を覚えてくれるので、本番でも「よく来たね」などと声をかけてくれることも。
3. 本人が先生や在校生と話す機会を作れる!
試験で面接を実施するということは、その子のコミュニケーション能力を見ている、という意味でもあります(ただし、面接で求められるコミュ力は、ごく基本的な会話力〜ディベート・討論レベルまで、学校によって様々でしょう)。
特に、元々人と話すのが苦手な子だけでなく、コロナの間、ずっと小学校で自由に話しにくい空気の中で過ごしてきた子ども達は「声を出す」ハードル自体が上がっている印象を受けます(普段はコミュ力高い長女も、コロナ生活で極力会話を控えるクセがついていたので、面接までに慣らし運転が必要でした)。
最初はあいさつ程度でもいいので、時間をかけて、志望校の先生方や在校生と本人が話す機会を作るといいでしょう。その際に、受験生側も相手の「人」を見ることができるのも大きなポイントです。
4. オトク情報をゲットできる!
これは、どの学校でもそうなのかは分かりませんが、オープンキャンパスや体験授業などの申し込みの時にメールアドレスを登録してあったり、説明会の最後のほうに口頭で、そのイベント参加者のみに教えてくれる情報が出ることがあります。
例えば、うちの第一志望A中学では、入試対策講座や面接対策講座(←超重要!)などの実施情報を特定のイベント参加者だけに案内していました。
これは周知のタイミングもあるので、数多く参加したほうがオトク情報をゲットできる確率UPです。特に、塾なしおうち受験生は、情報量で不利になりがちなので大事だと思います。
5. 合理的配慮の可否や勉強の進め方などを個別に相談できる!
説明会などの際に、個別相談会を実施する学校も多いと思いますが、この時、配布資料や学校案内・募集要項を熟読すれば書いてあることを、わざわざ順番待ちして再確認する必要はありません。
貴重な時間はフル活用すべし!
発達障害のある子が受験の際に合理的配慮が受けられるのか…などの相談は、できるだけ4・5年生のうちに早めに確認するのがいいでしょう。対応可能な学校でも、診断書や小学校での配慮実績など、事前の準備が必要な場合もあるようですし、個別の対応が難しい場合も、そこからできることはあります(いずれ詳しく)。
6年生の、特に自宅学習生は勉強の進め方を「具体的に」相談するといいと思います。
うちでは、「現在、自宅でこんな風に進めているのですが…(実物持参)」「どういった問題集に取り組めばいいでしょうか」などと、志望校の先生に直接聞いてきました(なるべく、本人が自分で質問できるとベスト。やる気が伝わるので、先生方も応援してくれると思いますよ)。
そして、この相談時間がそのまま、面接の練習にもなるので一石二鳥、三鳥です!
…ね? こんなにメリットがあるんですよ。
ですから、繰り返しますが、受験勉強の合間を縫ってでも、凸凹さんに限らず、中学受験生の総合型選抜・面接対策に「本命校のオープンキャンパス&イベントにフル出場」はイチオシなのです!
うちでは、4・5年生での初見学〜入試本番までに、オープンキャンパスの他、数日に渡って開催された体験授業、文化祭、きょうだい児の付き添いなども全部含めてですが、それぞれ10-15回くらいは本命校に足を運びました(私もすっかり入試担当の先生と顔なじみに…)。
この間に、通学ルートと電車のマナーやICカードの使い方などにも慣れ、感覚過敏のある子でも入学後の生活にもスムーズに適応しやすかったと思います。
そして、中学受験の時の総合型選抜対策の経験が、今まさに長男(現在高3)の大学受験でも、現在進行形でめちゃくちゃ役に立っています。
ご存知のように、昨今の大学入試では推薦・総合型選抜での入学者の割合が高いので、事前準備含めた総合型選抜・面接の経験値が一度でもあるか、ないか、って結構大きいですよ!