ビジョントレーニング
トラップ

療育とは

 

まず、「療育」とは、というところから簡単にご説明します。

発達障害の子の心身と脳や神経回路には育ち易い部分と育ちにくい部分があります。そのオリジナルな凸凹の成長を、程度な運動や遊びを通して、凹の部分の発達を促して、苦手な作業が少しずつできるようにしたり、敏感過ぎる凸の感覚などの調節をして、環境に適応し易く導いていくのが「療育」です。

 

つまり「療育」を行うことで、できるようになることが増え、適応力を高めることができます。いわば「体質改善」のようなものです。

花粉症に例えるなら、マスクや空気清浄機を使って負担を減らしながら、免疫力を高める体力作りや食事などで体質改善を図れば、アレルギー体質そのものがなくなる訳ではなくても、春先でも日常生活に出る影響や身体の負担を減らすことができますね。

 

療育法に関しては、様々あるように思います。うちでは比較的広く普及している信頼性の高い療育法を中心にしつつも、それ以外のアプローチ法も試行錯誤で柔軟に取り入れています。当HPでは、その中で、私が実際にやってみて多少なりとも効果があったり、子どもの反応が良かったものを取り上げていきます。

 

療育はできれば専門家の指導を受けて行うのが望ましいのですが、高機能・グレーゾーンの子の場合、乳児健診などで言葉の遅れがなかったりすると、公的な療育機関での支援を受けずに入学まで気づかれないことも多く、また、各種医療・支援機関などで療育を受けたくとも、何ヶ月も順番待ちをして、次は数ヶ月後、ということもよくあるようです。

家庭療育

 

一般の家庭でも手軽に療育を行うことができます。

うちでは感覚統合療法やビジョントレーニングを参考にして、生活の中で毎日少しずつ自然に取り組める工夫をしています。特定のあそびに偏りがちな子に、様々な動きを体験させ、キモチ大目にスキンシップを取るよう意識するだけでも、だんだんと落ち着いて適応力が高まっていきます。

療育map 1(書字障害)
療育map 2(感覚過敏)

家庭療育のすすめ

 

そんな療育事情もあり、私は家庭療育をおすすめしています。

専門家は発達の凸凹を検査や経験などで見極め、適した療育プログラムを組んでくれるかと思いますが、多少効率は悪くても、毎日コツコツ日常生活や遊びを通して、親が療育を行っていくことは、メリットも多く、軽度・グレーゾーンの子にも家庭で手厚い療育を受けさせることが可能です。

 

家庭療育のメリットは...

・親がスキンシップを大目に取ることで、子どもの自己肯定感を高め、相乗効果で落ち着き易くすることができる

・親や兄弟と一緒に楽しみながらできる

・親が主体的に我が子の療育を導いていくことができる

・毎日、継続的に、ローコストで行うことができる

・幼児期を過ぎた子ども、大きくなった子ども、成人でも体質改善が可能

・子どものコンディションや発達課題に対して臨機応変に対応できる

・兄弟などグレーゾーン以下の定型発達の子にも、療育的な遊びや運動で能力を高めることができる

...等々、たくさんあります。

 

私は主に感覚統合療法とビジョントレーニング、ABA療育を参考にしながら、うちの子の興味・関心や、親の都合やライフスタイル、住宅事情などに合わせて、無理なくできる範囲で取り組み易いようにアレンジし、楽しみながらできる工夫をしています。日常生活の中でさり気なく、自然な流れで行っているため、うちの子達は療育されていることに気づいていません(気づかれても問題ないのですが、この状況を楽しんでいます^-^)。

 

家庭で療育をする際には、親が子どもの苦手な作業や特性を把握し、その発達を促すにはどの運動や遊びが対応しているかが頭に入っていればベストです。その一助になるように療育mapをシェアしています。

とはいえ、「療育」は実はそんなに特別なことではありません。うちでやっていることは、大掛かりな施設や設備がなくても、どの家庭でも日常的に行える遊びがほとんどです。

 

療育mapを見れば分かりますが、「なんだこんなことか」と思われる方もいるでしょう。(「療育map」のダウンロード・シェアはこちら

私も世の中の大半の遊びは何かしらの療育になっていると思っているくらいです。ポイントは興味の幅の狭い子に、いろんな動きを体験させていくことだと思います。

 

発達障害のある子は、自分の好きな遊びばかりに没頭しがちです。それはそれで、素晴らしい能力にも結びついているので、子どもの世界を大事にしつつ、親が療育的な視点を持ち、それ以外の時間にちょこっと療育をしたり、日常生活の延長線上でスキンシップやお手伝いで療育的な動きを意識したり、お出かけやレジャーに療育的体験ができる場所を選んだり、リビングや子ども部屋に回転イスや家庭用トランポリンなどを置いておくだけで、毎日いつでもどこでも療育することができます。

 

 

書字障害と感覚過敏

 

うちの子と私が、特に負担が大きかったのが、書字障害と感覚過敏でした。

 

字を書くのが苦手なのにも、原因となる理由は様々です。

・動体視力の未発達により、写し書きなどの視線移動が苦手

・脳→手指の連携が弱く、思ったように手を動かせない(不器用)

・体幹やバランス感覚の未発達により、姿勢保持ができない

・ワーキングメモリが弱く、黒板で見たものをノートに写す時に忘れている

・視覚認知力が未発達で鏡文字や、漢字のカドやトメ・ハネ・ハライなどの認識が曖昧な字を書く(数字の「2」を「S」の逆のように書く)

…など。これらの困難さがあると、字を書く以外でも、例えば

・ボール遊びが苦手

・全体的に不器用

・イスに長く座れない

・繰り上がり繰り下がりの計算が苦手

・まっすぐ歩けない

など、他の面でも困っている可能性があります。

 

感覚の過敏さ(あるいは鈍感さ、アンバランスさ)については、身体感覚の情報の受け取りが偏っていることによって起こるようです。

 

例えば耳塞ぎなどする子(聴覚過敏)は聴覚情報の受け取りが良過ぎて、雑音も先生の声も同じように拾ってしまい、情報選別がしにくいようです。

同様に、皮膚感覚が敏感な子(触覚過敏)、ものの形や色、光の陰影などに敏感な子(視覚過敏)…など、五感のうちいずれか、またはいくつかが、周囲の情報を過剰に受け取っている可能性があります。

 

このような感覚過敏があると、日常生活の様々な場面で「困り」が生じます。それぞれが持つ過敏分野によって異なりますが、例えば

・疲れ易い、消極的

・特定の場所が苦手(体育館の反響音、エアータオルのあるトイレなど)

・のりや絵の具や触れない、潔癖性

・他の子と接触すると、反射的に手が出てしまう

・落ち着きがない

・共感力が弱い(空気が読めない)

 

…などなど。

 

聴覚過敏のあるお子さんは、比較的おとなしく人の話を良く聞いているので、日常的に怒られる回数は少ない傾向があるように思いますが、雑音と注意を向けるべき声の選別ができず、他のお子さんが周りで注意を受けていると、同じようにつらい想いをして、その都度負担を感じてしまっていることもあります。

 

普段真面目で問題行動がないように思われても、「叱られるのが怖い」など怯えてしまって、意欲を失ったり疲れてしまい、登校しぶりにつながる可能性もあります。まずはその困りに気づいて気持ちを理解してあげることと、家庭では兄弟を大きな声で一喝するのは避け、個別にその子だけに話をしたりし、通常学級などで細かな対応が難しい状況であれば、イヤーマフをつけるなどの理解を求めていくことも、検討したほうがいい場合もあります。

 

活発なタイプのお子さんの場合でも、一見精神面・メンタル面の問題に思えるような「やる気のなさ」「我慢ができない」「人の気持ちを考えない」「気が短い」なども、感覚過敏に端を発している場合もあるので、「気をつける」「がんばる」などでは解決しないこともあります。

 

また、親のほうも子どもに感覚過敏があるとデリケートで気難しく、扱いにくいので、育児が難しいと感じがちです。抱っこを嫌がる、偏食、ワガママ、多動性衝動性などがあると、可愛がりたくても可愛がれない、言うことを聞かない、目が離せない、赤ちゃんであれば全然眠らない、など、大変つらい育児を経験されると思います。

また、子どもが周囲から叱責を受けがちだと、親も同様に自信を失いがちになってしまいます。

 

これらは体質的なことなので、決して「親の育て方が悪い」なんてことではないのです。むしろ、そんな難しいお子さんを、今まで育てて来られた自分をほめてあげて下さいね。

 

しかしながら、感覚の過敏さは言葉どおり「感受性の豊かさ」とも言えます。本人の多くの困りにつながっている反面、想像力や発想力の豊かさ、色彩感覚や音感覚の豊かさ、人の話や情景を細かに覚えている、など、他の人が努力ではなかなか獲得しにくい能力に結びついているので、繊細で才能豊かな子でもあるのです。

 

これらの個性を大事にしつつ、本人の負担を減らし、環境に適応し易く導いてあげるのが「療育」です。

「療育」は、家庭で手軽に、お母さんが自分の手でやってあげることができます。無理のない範囲で意識していくだけでも、お子さんはだんだんと落ち着いて、できることが増えてゆきます。

イス特集
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おねがい

通常学級でイヤーマフをつける際に、同じクラスの一年生にも分かり易いように説明したお手紙(こちらの画像のみのシェアや拡散はご遠慮下さい。画像の無断使用は禁じます)
 

毎日のお風呂でできる、楽しい療育あそびのアイデア。
 

お風呂療育

これ以外の「家庭療育」のアイデアは

こちら(facabookページアルバム「#家庭療育」)です

※このサイトは「楽々かあさん公式HP| Idea&tools for ASD LD ADHD kids」です。

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